母親の愛:「存在していてくれてありがとう」の話
【実母の話】
私は、母に愛されていたと思っていたけれど
「妹のほうがかわいいのでは?」という気持ちに駆られ
母には「お姉ちゃんとして、イイコ」を演じて
20歳まで生きてきました。
ただ、そうやって演じていると
母の本当の気持ちが見えなくなってしまい
「本当に母は私という存在を愛しているんだろうか?
イイコにしているから、愛してくれてるだけでは?」
と不安になってしまったことがありました。
祖母に
「あたしってお母さんに愛されていたのかな」ってぽつりと言ったら
「あなたのお母さんはね、結婚前、気が強くてね。
結婚してから、人が変わったように穏やかになったんだよ。
それから、結婚前は「結婚してダンナと喧嘩したら実家に戻る」
って言っていたけれど、結婚した後に「どう?」ってきいたら
「この子がいるからねぇ」って、いっていたんだよ」
と。
それをきいても、すぐにあたしは受け入れられなくて
(理由は下記の記事を読んでね↓)
「それは、お母さんがあたしのために我慢していたってこと?
あたしがいることで、お母さんはお母さんらしくいられなくて苦しかったの?
私の存在がお母さんを苦しめていたっていうこと?」
って、聞き返した。
モラハラな父だから、お母さんが我慢するという構図で
私の家(家庭)が成り立っていたため
お母さんの負担になっていないか
私の存在が母を苦しめていないか、とても心配だったからだ。
「ちがうよ」とおばあちゃんは微笑んで言った。
あたしの存在は、母にとって
「このこのためにがんばろう」という気持ちの表れで
「このこのためならがんばれる」と思っていたということだよ。と。
母が生きている間に間に合わなかったけれど
「存在しているだけで、私は愛されていた」
祖母を通じて、その気持ちを受け取った瞬間でした。